以前このブログで「10年間で24万円損をしていた」と紹介しました。
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この記事では機械の入替をした時に機械自体の電気容量が下がったので契約を見直しましょうという話でした。
今回のお話は「既存の機械はそのままでも基本料金が下げれるかも」という方法です。
通常、新規の動力契約は「負荷設備契約」で行います。
負荷設備契約とは単純に建物にある動力機械の電気容量の合計が契約電力になります。
例えば
機械A 10KW
機械B 5KW
機械C 8KW
の合計23KWが契約電力になり、これで基本料金が決まります。
契約電力23KW×基本料金単価(下記参照)1046.52円=24,070円が1ヶ月の基本料金です。
なぜこの契約になるのかというと、契約をする電気屋さんはお客さんがどのように機械を使うのかは分からないかからです。
なので、全ての機械が一斉に動いても大丈夫という契約になっています。
ただ、全ての機械が一斉に動くなんて事は無い事がほとんどです。
よくあるのが、機械Aの作業が終わったら 機械B,Cが作業を行うというようなオートメイション的な使い方をしているのではないでしょうか?
先程の例え 機械A=10KW、機械B=5KW、機械C=8KWの場合ですと、機械BとCを足した13KWが最大電力になります。
「じゃあ13KWに契約変更してよ」と言っても東京電力さんは変えてくれません。
電気屋さん同様、お客さんがどのように使うかは判断できないからです。
そこで契約となっている「負荷設備契約」を「主開閉器契約」に変えてしまうのです。
これは主開閉器の容量を超えたら電気が切れるのでそれ以上は使いませんという契約です。
今回の場合は最大13KWですので、主開閉器を40Aにすれば契約できます。
なぜ40Aなのかというと動力の計算をすると14KW契約になるのです。
基本料金は14,651円となり1ヶ月で約1万円も安くすることができます。
ただし!
気をつけてほしいことがあります。
モーターやエアコンなどが起動したときの始動電流値を必ず確認してください。
通常運転では問題なくても始動電流で主開閉器が切れてしまうことがあります。
できれば実測をすることをお勧めします。
電気代が高いなぁと思ったら電気のプロに相談することをお勧めします。
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